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若手研究者の声

研究環境

2015年7月6日

免疫病理部 為広紀正

   皆様こんにちは。免疫病理部上級研究員の為広紀正と申します。今回の投稿では、当センター研究所の環境について、若手の視点からご紹介したいと思います。

 我らが国立国際医療研究センターは、一般的な知名度としては残念ながらそれほど高くはないですが、最近では新興感染症(エボラ出血熱やMERS等)の受け入れ指定医療機関として、ニュース等で名前を聞くことも多くなってきました。しかしながら、当センターから平成25年度に発表された研究論文は共同研究を含めて295報、総引用件数は6000件を上回っており、研究所の研究員数が200名に満たない規模であることを考慮すると、非常に沢山の成果が挙がっており、かつ優秀な人材が揃っているといえます。

 研究所はJR山手線内側の最高標高地である箱根山そばに隣の戸山病院内に位置し、多くの部門・プロジェクト研究がこちらで日々推進されております。また、江戸川のほとりにある国府台病院には、約3年前に肝炎免疫センターが新設され、その名の通り肝炎と免疫に特化した研究が進められています。私が着任して感じたことは、どの研究部も研究費が潤沢で、加えて共通機器が充実していることでした。所内には所狭しと高額な研究機器類が並んでおり、外部資金等で賄われた一般的な大学研究室の何倍ともなる予算により、必要な研究試薬や消耗品等を問題なく購入できます。さらに、25000匹もの実験動物を飼育可能とする施設を保有し、専門スタッフによる飼育管理支援のほか、マウスの系統保存や遺伝子改変動物の作成等の恩恵も受けられます。ここで働く我々誰もが、研究環境が素晴らしさを認めています。

 このほか、教育面に対しても配慮されており、研究の歴史から最新の知見に渡るまで多くの講演を聞く機会が得られます。例えば、著名な研究者による招待講演(月一回)、研究部の進捗紹介(月一回)、若手研究員による発表会(月一回、他機関との合同開催の場合も有)、病院の勤務医との研究討論会(月一回)や大学院生向けのセミナー(毎週)が定期的に開催されており、また年に一回開かれる研究所内発表会(箱根山リトリート、昨年は国立がん研究センターとの合同開催)や、部長・プロジェクト長による成果発表会等が公的行事として催されます。このような発表会で素晴らしい成果を達成したと認められたり、秀逸な論文発表した若手研究員には副賞付きの賞が授与されますし、所内で研究を進める博士後期課程の学生には謝金や給与が支払われ、研究員の研究に対するモチベーションを維持したり、集中して研究を行える体制作りにも余念がありません。

 我々研究員は、立場上いち早く成果を出し、それを片手に次の職場を見つけなければなりません。本研究所では若手研究員に対して様々な機会を準備しており、チャンスや幸運をつかみ取れる可能性が高い場所であると感じています。これからを担う若手研究員のキャリアパスとしては最高の舞台ではないでしょうか。そのためにも、現在の私が立っている場所自身が更に若い研究者の目標となるように、そして私も研究者としての自身を持ち今後も研究や開発の仕事に携わっていけるように、更なる高みを目指して精進したいと思います。


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